AIを活用するFPか?仕事を奪われるFPか?

FP藤井です。

突然ですが、
↓ちょっとこの文章を見て下さい↓
(以下より)

Q長期資産形成のポイントとは?

A長期資産形成のポイント
としては以下が挙げられます。

1計画的な投資
長期的な目標を明確にして、
それに合った投資戦略を立てます。

2多様な投資
リスクを分散するために複数の資産クラス
(株式、債券、不動産など)に投資することが重要です。

3長期的な観点
ショートタームのボラティリティに
影響されず、長期的なパフォーマンスを重視します。

4投資家志向
市場の変動に対する耐久力を持ち、
投資に対する冷静な判断を行います。

5正常なリターンの期待
適切なリスクとリターンのバランスを
念頭に置き、リアルリターンを期待します。

6定期的な追加投資
定期的な追加投資を行い、
年々の貯蓄を積み上げます。

(以上)

 

いかがでしょうか?
ちょっと違和感ある文章部分も
あったかもしれませんが・・・

 

これって、
今巷で話題のAIに質問すると
回答してくれる無料チャットサービス
Chat GPT
https://chat.openai.com

で作成された文章です。

率直な感想を一言でいうと、
『AIを活用するスキルがマジで問われるな』
そんな風に思いました。

トップ画面はこんな感じ。

上の赤いところに最適な質問を入力します。

今回の・・・

『長期資産形成のポイントは?』

を質問した回答の文章はコチラ↓

パソコン画面を見ていると、

あたかもそこに透明人間がいて
文章をパチパチ打ち込んで、

画面の文字がスラスラと
10秒程度で書かれていく感じ。

なんともまー
不思議な光景ですが、
『ま、マジか〜!?』って感じでした。

テンション上がって楽しくなったので、
以下のような質問も入力してみました。

Q Idecoのメリットとデメリットは?

A Idecoというものについて詳細が分かりません。
もう少し具体的な情報を教えていただけますか?

『あれ?おかしいな?』

もしかして、文字表現か?
もう一度、大文字小文字に気をつけながら
正確に入力してみました・・・

 

(以下よりAI作成文)

Q iDeCoのメリットとデメリットは?
(↑正式名称は変なところに大文字が入ります)

iDeCo
(Individual Defined Contribution) は、
個人型確定拠出年金制度の一種です。
以下が、iDeCoの制度においての
メリットとデメリットです。
<メリット>
長期的な貯蓄を形成することができます。
自分で投資組み合わせを選択することができます。
投資リスクは自己負担となり、
長期的なリターンを期待することができます。
年金受給時には確定的な収入を得られます。
<デメリット>
年金受給時には投資リターンに
応じて収入が変動することがあります。

投資リスクは自己負担となります。

投資失敗や市場の変動によって
投資額が減少することもあります。

加入者自身が投資に関する
知識や経験を有している必要があります。

不適切な投資選択や
ミスマネジメントによって、
投資額が減少することもあります。

適切な管理や規約に従って
運用することが求められます。
規約違反や不適切な管理によって、
投資額が減少することもあります。

これらは一例であり、
個人の財務状況や投資目標、
リスクトレランスなどに合わせて
適切な方法を選択することが重要です。

(以上)

どうでしょうか?

AIは元々英語思考なので、
英語を日本語訳した感が多少残ります。

このままだとイマイチないので
読み手に分かりやすく
一部表現をリライトしたり、
言葉を言い換えたりする必要はあります。

例えばブログやWebサイトの文章を作る時の
『ベースの文章の構成案』
としてはかなり助かります。

何より数十秒でこのクオリティの文章は
普通にすごくないですか?

ちなみに色々と調べてみると・・・

・絵本のような物語を書いてくれる
・Excel関数を教えてくれる
・チャットbotに応用できる

・Webサイト構築の専門コードを教えてくれる

などなど使い方は様々で、
いろんな職業で応用して使えるのが
よく分かりました。

【AIの文章を見て思ったこと】

色々とリサーチしてみて
AIチャットとの付き合い方として
感じた3点を挙げます。

 

1情報の鮮度や正確性等は人的チェックが必要

<補足>
このAIは膨大なインターネット上の情報を
用いているので、最新の情報や制度変更など
正確性を含めて人的チェックが必要になります。

例えば・・・

『積立NISAのメリット・デメリットは?』

という問いに対して、
明らかにまちがった情報が記載されました。
正確性にも欠けてましたし、リライトが必要でした。

2ポピュラーな定説や概要の文章化にはかなり便利

<補足>
今のところ僕なりに感じているのが
文章作成で向いているのは、
一般的な定説や概要など。

例えば
『住宅ローン減税とはどういう制度?』
と聞くとそのシステムの概要とメリットを
示してくれます。

しかし、2021年度の最新改正現況に
ついては反映されていないかもしれません。
(入力したワケではないから、知らんけど)

税額控除期間が10年→13年に
税額控除額はローン残債1%→0.7%

AIは手を加える前提での活用が必要です。

とはいえ、数十秒でこの文章クオリティ
なのでかなり便利には変わりありません。

3ブログ記事やWebサイトなど
目的にしている成果物に対して、

『AIへどう質問するか?』質問力が問われる。


<補足>
営業等の対面のお仕事の人は
聞いたことあると思いますが、

お客様への質問力が重要

とはよく言います。

今後は『対人への質問力』に加えて、

『AIへの質問力』

かなり重要になりそうです。

Googleの検索窓になんて入力するか?
そのセンスによって得たい情報の質が
異なるのになんか似ている気がします。

「〇〇ってどんな制度?」

と聞くよりも、

「〇〇ってどんな制度?
長所・短所をまとめて5000文字以内で教えて」

と聞くと、

より締まった文章になっていくでしょう。

対人とAIの質問力

ビジネスマンはその両方を
鍛えないといけませんな!

 

最後に・・・

AIチャットを調べていて、
とても心に残ったエピソードがあるので
ご紹介しておきます。

(以下より)

昔は何をするにしても
誰もが算盤が必須の時代があった。

しかし、電卓が登場して
算盤計算より電卓が使いこなせる人が重宝された。

さらに時代は流れ、エクセルが登場。

『電卓達人』の仕事は、
エクセルなどの関数や数式を扱う
ソフトウェアに置き換わっていった。

計算ツールそのものは
開発のエンジニアだけいればOKとなり
計算スキルは必須スキルではなくなった。

しかし、算盤は今でもあるし、
電卓の便利さも今はまだ存在している。

計算ひとつ取っても、
時代時代で効果的なツールとスキルが変わってきた。

現代においては
AIを仕事でどう使いこなすか?
が求められており、

今も昔もツールをどう使いこなすか?
という本質的な原則は変わらない。

AIの台頭により
現在ビジネスマンにおいて
スキルの定義そのものが変わっていく

帰路の年である2023年を
生きているのではないかと思う。

(以上、WEBクリエイター
Jonathan Isaac氏の言葉より)

 

このエピソードは本当に興味深い!!!

自分の仕事にも直結する考え方です。

AIに置き換えられるFPより、
AIを効果的に扱うFPを目指したい。

だから僕は法人設立時に
AI×FPをコンセプトに
AIFP株式会社にしたんだっけ・・・。

このエピソードより
『法人設立時の想い』を思い出しました。

今回のお話、あなたにはどう写りましたか?
率直な感想やご意見等お待ちしております。

 

ではでは!!!
最後までお読み頂きありがとうございました。